ランニングバック(RB)フィリップ・リンゼイの地元大学のスター選手からドラフト外のフリーエージェント(FA)、そしてプロボウラーへと至る信じがたい選手生活は、2020年を前に始まったばかりのように思われた。
リンゼイは今、長年住み続けたデンバーを離れ、テキサンズとの新しい機会を求めてヒューストンへと向かう。リンゼイはデンバー・ブロンコスとの最初の2シーズンで合計2,048ヤードとタッチダウン16回をランで達成。だがRBメルビン・ゴードンの加入によってリンゼイのキャリー数は半減し、使い捨ての選手のような扱いを受けた。それもこれも今回の移籍によって終わりを迎える。リンゼイは今となってはすべてのことが起きて良かったと話す一方で、元チームメイトが同じ運命をたどらないように活躍することを願っていると言う。 その元チームメイトとは、クオーターバック(QB)ドリュー・ロックのことだ。ロックは重要な3シーズン目を迎えるが、ブロンコスの期待に応えられるようなプレーができなければ、これが最後のシーズンになるかもしれない。実力を証明できないQBに残されたゲームクロックの時間はいつになく少なく、ロックは第4クオーターに突入したも同然。今ならリンゼイにもそのことが痛いほど分かるだろう。
リンゼイは『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)』に出演した際に「ドリューは自分の未来を握っている」と『9News(9ニュース)』のマイク・クリスに話した。
「ドリューには成功できる条件がそろっている。彼はそれを活かさなきゃいけない。成長し続けられるかは彼にかかっている。敵は自分自身なんだ。他に相手はいない」
過去2シーズンの大半でロックとハドルをともにした選手からの力強い言葉と言える。周りの人ではなく、責任はすべてロックにあるとリンゼイははっきり述べている。ロックは最高の選手たちに恵まれていないかもしれないが、だからといってニューヨーク・ジェッツのQBサム・ダーノルドが置かれていた状況ほどブロンコスのチームは悪くない。
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