令和2年6月4日
5月28日,世界貿易機関(WTO)事務局は,新型コロナウイルスとサービス貿易に関し,「新型コロナウイルスの文脈におけるサービス貿易」と題する報告書を発表したところ,その概要は以下のとおりです。なお,報告書の全文はWTOのホームページで御確認頂けます。
- サービスセクターは新型コロナウイルスのパンデミックにより非常に大きな影響を受けている。公衆衛生の理由による移動制限及び社会的距離の措置の結果,例えば,観光,交通,流通サービスが痛手を被っている。
- サービスは,サプライチェーンを繋ぎ,物品貿易を円滑にすることを含め,他の経済活動へのインプットを提供するという役割を担う。サービス供給の断絶は,経済と貿易に大きな影響をもたらしている。
- サービス貿易に対する影響の種類や程度は,供給の分野や形態(モード)によって異なる。供給者と消費者の間の近接性に関係するサービス貿易は大きく妨げられてきた。特に,WTOサービス貿易一般協定(GATS)におけるモード2(海外における消費)とモード4(自然人の移動によるサービス提供)が大きく麻痺している。物品貿易の減少は,海運等の関連するサービス貿易の減少にも繋がっている。
- 危機は,小売,保健,教育,電気通信及び音響映像サービスのような分野におけるオンラインでの供給に大きな注目をもたらしている。供給者はオンライン運用を拡大する努力を加速化し,消費者はオンラインサービスに向けた長期的な移行に資する新たな習慣に適応してきている。将来,デジタルネットワークを通したサービスの供給の増加は,モード1(国境を越える取引)を通じた貿易を増加させるだろう。
- オンライン授業はコンピューターを持たない学生にとって可能ではなく,テレワークはブロードバンドを有していない雇用者にとって選択肢とならないといったように,新型コロナウイルスのパンデミックによりオンラインサービスの使用が増えたことは,技術と連結性の格差を拡大させている。先進国及び途上国における実務者は,パンデミックの間,データ制限を一時停止し,データ能力を拡大させた。そして,多くの政府は,更なる能力拡大のために追加の無線通信領域を割り当てることとした。
- 全体として,危機により,物品貿易及び経済成長を容易にする金融,交通,流通,物流サービスのより大きなインフラとしての役割と同様に,電気通信サービスやコンピューターサービスのようなオンライン供給を可能にするサービスの重要性が強調された。サービスセクター及びサービス貿易に資する状況の創出は経済停滞からの回復に鍵となる。
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June 04, 2020 at 04:18PM
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新型コロナウイルスとサービス貿易に関するWTO報告書 - Ministry of Foreign Affairs of Japan
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