埼玉県伊奈町で2017年12月に低体温症で岩井心ちゃん（当時4）が死亡し、両親が今年3月に保護責任者遺棄致死罪で起訴された事件について、町は今月1日、経緯を検証した報告書を発表した。他の機関との連携不足などから事件を防ぐことができなかったと指摘。見守りの仕組み作りなどを提言した。
あざ、切り傷…「トイレトレーニング」と頭たたく
町は、県中央児童相談所（児相）や上尾署などでつくる検討委員会を設置。検討委は、町の対応が適切だったのかどうかなどについて、6～7月に計3回議論し、報告書をまとめた。
報告書によると、町の子育て支援課職員と母親の接触がまずあったのは2016年7月。雨の中、庭にいた心ちゃんを見た近所の人から通報があり、職員2人が自宅を訪問した。その際、母親は「トイレトレーニングで失敗し、反省しないため」と説明。職員は、心ちゃんの腕やおしりにあざや傷があることに気づいたが、母親は「自分で階段を上がってぶつけた時にできた」と説明した。
翌日には母親が町役場を訪れ、…
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職員、あざや切り傷気づいたが… 埼玉女児死亡で報告書 - 朝日新聞デジタル
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