リヴァプールでバックアッパーFWとなっている者たちの中にはそうした思いがあるだろう。
日本代表FW南野拓実もその1人で、このプレシーズン中に指揮官ユルゲン・クロップにアピールしたいとの思いは強いはず。
しかし、最初に派手なアピールに成功したのは南野ではない。20歳のFWリアン・ブリュースターだ。
ブリュースターはシュツットガルト戦で1得点、ザルツブルク戦では2得点と、プレシーズンマッチで早くも結果を出している。
2017年にU-17イングランド代表のエースとしてU-17ワールドカップ制覇に貢献し、大会得点王にも輝いた逸材はさすがにフィニッシュ精度が高い。
今年1月よりレンタル移籍していた2部のスウォンジーではリーグ戦22試合で11得点と最高の結果を残しており、リヴァプールサポーターがトップチームで見たいと考えている若手の1人なのだ。
ブリュースターは南野とタイプが異なる選手だが、狙っているのはフィルミーノのバックアッパーだ。より純粋なセンターフォワードであるブリュースターも、フィルミーノのバックアッパーとして貴重なオプションになり得る。
クラブ公式によると、チームメイトのMFジョルジニオ・ワイナルドゥムもブリュースターのフィニッシュ精度は高いと称える。プレシーズンマッチでの3得点にも驚きはないようだ。
「彼のゴールにも驚きはないよ。彼がそのようなクオリティを抱えた選手だと知っているからね。僕たちは数年間一緒にトレーニングしてきたけど、そこで見せていた彼のフィニッシュはアンビリーバブルだった。だから驚きはない。僕たちは多くのゲームがある難しいシーズンに臨むと分かっているし、多くの選手がプレイすることになる。だからこそピッチにクオリティをもたらせる選手が多いなら、それはチームにとって良いことになる。彼のような若手が入ってくるのはハッピーなことだ」
南野が中央に入る場合は偽9番のような役割となるが、得点力ならブリュースターの方が上か。ライバルになる可能性もあり、アピール合戦で一歩リードしたのはブリュースターだ。
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