メルトダウンを起こした東京電力福島第一原子力発電所の廃炉について、日本原子力学会はすべての建屋を撤去する方法と、一部を残す方法があるなどとする報告書をまとめました。国はまだ廃炉の最終的な形を示しておらず、学会は議論を進めることが重要だと指摘しています。
福島第一原子力発電所の廃炉について、国と東京電力は、事故から最長40年かけて終えるとするロードマップを示していて、あと30年余りとなっていますが、最終的にどのような形で廃炉を完了するか明確にしていません。
これについて日本原子力学会はこのほど報告書をまとめ、
▽すべての建屋を解体撤去し、さら地に戻すケースと
▽地下の構造物は残して管理などするふたつの方法があるとしています。
いずれも廃炉で先行する欧米で検討されている方法だということです。
また、汚染が残る施設の解体をすぐに始めるか、一定期間置いて、放射線量を下げてから解体撤去を始めるかによって放射性廃棄物の量が大きく変わるとも指摘しています。
報告書をまとめた日本原子力学会の委員会の宮野廣委員長は「廃炉の最後の形にはさまざまな議論があり、集約は難しいと思うが、議論することが重要だ。この報告書をきっかけにしてほしい」と話しています。
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July 26, 2020 at 09:11AM
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福島第一原発 廃炉方法について報告書まとめる 日本原子力学会 - NHK NEWS WEB
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