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Thursday, March 11, 2021

F1ではチームメイトが“第一のライバル”に 最高のラインナップを揃えたレッドブルがタイトルを狙うには(今宮雅子) - Number Web

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 複雑な形状のマシンが生む空力性能や、カウルの下に潜む“秘策”はF1の大きな魅力。同時に、だからこそ叶わない夢が、いつの時代もファンの心の奥にある――同じ性能のマシンに乗ったら、本当に速いのは誰だろう?

 チームメイトが“第一のライバル”と言われるのは、ふたりだけが同じマシンを手にするからだ。他チームを相手にした場合と異なり、フリー走行では協力してセットアップを進めなくてはならない。互いの走行データを参考にしながら、ドライビングも切磋琢磨する。“如何にして速く走るか”策を学び合うところから出発して、最後はそれが“できるか、できないか”の勝負になる。

 7チームが新たなドライバーを迎えた今シーズンは、そんな戦いも新鮮だ。最高のラインナップを揃えたのはレッドブル。マックス・フェルスタッペンの速さは王者ルイス・ハミルトンにも比肩し得るが、タイトルを狙うにはセルジオ・ペレスの経験とレース距離のスキルを活かし、相乗効果を高めることが必須だ。

ルクレールとカルロス・サインツJr.の接近には

 フェラーリは昨シーズン、マシン作りに失敗して大きく沈んだ。それでもシャルル・ルクレールをF1界トップ3のひとりとする評価は変わらない。特徴は、天性の速さ。マシンが駄目でも驚異のタイムを記録する。それに、思考が明晰だ。

 今シーズン、23歳のルクレールと組むのは26歳のカルロス・サインツJr.。彼がルクレールに迫れればチームの希望は大きくなるが、重要なのは、ふたりが接近した時こそ、チームが迅速に賢明な判断を下すこと。これまでのようにもたついていると、ふたりのプライドを傷つける。

 好感度が最高なのは、ダニエル・リカルドがランド・ノリスに合流するマクラーレン。ユーモアを欠かさないリカルドはパドック一の人気者で、笑い上戸のノリスとの組み合わせはファンも望んでいた。ただしコース上のリカルドは強者。オーバーテイクの技は超一級で、若いノリスは先輩から多くを学ぶことになる。

 メルセデスにとって、セナvs.プロストのような確執は問題外。だから従順なバルテリ・ボッタスを手放さない。ファンが“牙城を崩せ”とレッドブルを応援するのは、判官贔屓ではない。純粋に、迫力ある優勝争いを望んでいるのだ。

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