【ニューヨーク=後藤達也】米連邦準備理事会（FRB）は9日、金融安定性報告書を公表した。新型コロナウイルスの動向と経済に与える影響が金融システムにとって引き続き最大のリスクだと指摘した。米国内外の経済活動は緩やかに回復すると予想するエコノミストが多いことを指摘した上で、「不確実性は非常に高い」と警鐘を鳴らした。
FRBが半年に1度、この報告書で金融システムの現状や将来のリスクについて点検している。分析内容は金融政策運営にもいかされる。
コロナの感染拡大が予想以上に長引いた場合、店舗の営業停止や失業が増え、金融市場や金融機関への打撃が大きくなると指摘。企業や家計の債務返済能力が落ち込み、銀行の財務体質に強い負荷がかかるおそれがあるとした。生命保険やヘッジファンドなど負債の多い機関投資家は資産が大きく毀損するリスクがある点を示した。
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November 10, 2020 at 08:02AM
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「コロナが最大の金融リスク」FRB報告書 - 日本経済新聞
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