【ニューヨーク=吉田圭織】国連は18日、世界の子供（2～17歳）の半数に当たる約10億人が毎年、身体的または精神的な暴力の被害に遭っていると発表した。世界保健機関（WHO）や国連児童基金（ユニセフ）などが子供に対する暴力や虐待についてまとめた報告書で明らかになった。
世界の子供の半数が何らかの暴力被害にあっている=ユニセフ提供
報告書は、2017年には17歳以下の子供が約4万人殺害されたと推計した。過去1カ月のうちに同級生からいじめを受けた11～15歳の子供は3分の1に上るという。20歳以下の女子1億2千万人が望まない性的接触を強制された。
国連によると、調査対象の155カ国のうち、子供を虐待などの被害から守るための法律は88%で導入している。ただ、法律を厳格に適用できていると回答した国はそのうちの47%に限られた。
新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、世界中で学校が閉鎖されたり外出が規制されたりしている。ユニセフのフォア事務局長は「学校閉鎖などで多くの子供は（保護者など）虐待をする側と閉じ込められた状態に置かれている」と指摘し、対策の強化を訴えた。
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June 19, 2020 at 01:28AM
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世界の子供の半数 暴力の被害に、国連報告書 - 日本経済新聞
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