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Monday, March 23, 2020

JAMA、東京都・地方都市圏における「二輪車駐車場の利用ニーズに関する調査」報告書を発表 - ウェビック バイクニュース

▲府中駅東第2バイク駐車場(東京都府中市)※公益財団法人自転車駐車場整備センターによる整備事例

日本自動車工業会 二輪車特別委員会は、二輪車駐車場に関するさまざまなニーズを捉えるため、主に都市部(東京都/地方都市圏)に在住する二輪車ユーザーを対象に、アンケート調査を実施。調査報告書を発表した。

■注意事項
・本報告書における「地方都市圏」は、調査対象とした埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、大阪府、福岡県の1府5県をいう。
・本報告書における二輪車の区分は、アンケートの設問をわかりやすいものにするため、「原付一種(~50㏄)」「原付二種(~51~125㏄)」「自動二輪(126㏄~)」とした。
・本報告書における「二輪車駐車場」は、一時貸しまたは定期貸しの有料の公共駐車場。

主な調査目的は、
(1)都市部における二輪車駐車場の数について、二輪車ユーザーの満足度を把握する。
(2)二輪車駐車場が十分に整備された場合、二輪車ユーザーの二輪車利用はどう変化するか、また、二輪車ユーザーでない人は二輪車利用に関心を示すか明らかにする。
(3)都市部において、どの場所に、どのような二輪車駐車場が求められているか、具体的なイメージを浮き彫りにする。
の3点。

調査方法としては、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINE リサーチ」により実施し、登録モニターのなかから条件に合う調査対象者を抽出(スクリーニング)し、アンケート調査を行った。

調査結果のポイントは以下の通り。

二輪車駐車場の充足による生活変化

■東京都も地方都市圏も、二輪車駐車場が充実すれば二輪車ユーザーの約6割でバイクの利用率が高まることがわかった。二輪車駐車場の不足により、思うように二輪車を利用できていないユーザーが多いという現状を裏付ける結果となった。
■車種別にみると、 二輪車の利用率が最も高まるのは原付二種で、「日常の用事をこなすのが便利になる」との回答が多く、「通勤/通学」での利用も促される。
自動二輪は、「趣味や遊びが充実する」が多く、生活の質の向上が期待される。

二輪車駐車場が欲しい場所

■東京都、地方都市圏とも、原付一種をはじめとしたユーザーの多くが、「駅(自宅の最寄り駅)」の駐車場を求めており、駅周辺の二輪車駐車場を充実させる必要がある。
■東京都でも地方都市圏でも、 「目的地近くの道路上」に設置され、乗り入れが簡便な駐車場が求められている。東京都ではとくにこの傾向が強い。
■東京都でも地方都市圏でも、自動二輪ユーザーが外出先で利用できる二輪車駐車場のニーズが高い。とくに「趣味や遊びのスポット」、「飲食店が多いエリア」など 市街地・中心街で一時的に駐車できる施設が求められている。

便利だと思う二輪車駐車場

■“二輪車専用”であることが支持される要素。
■便利なのは二輪車専用の「コインパーキング」や「路上駐車場」。

利用しづらい二輪車駐車場

■利用しづらい駐車施設は、時間制限のある「パーキングメーター」。
■「路上駐車場」は人気が二分し、利用しづらいというユーザーもあった。

※パーキングメーターは、道路交通法による「時間制限駐車区間」といい、法制上は「駐車場」ではない。

以下は、二輪車ユーザーとノンユーザーによる利用ニーズをまとめたものである。

二輪車駐車場の利用ニーズ〈二輪車ユーザー〉

【二輪車駐車場の利用実態】

①東京都の二輪車ユーザーの 16.7%、地方都市圏の 21.0%が、二輪車駐車場を“日常的に”利用している。
②東京都の二輪車ユーザーの 83.4%、地方都市圏の二輪車ユーザーの 79.0%は、二輪車駐車場を“必要な機会に応じて”利用している。
③東京都、地方都市圏とも、二輪車駐車場は、「用事」や「趣味/遊び」に多く利用されている。地方都市圏では、「通勤(自宅から駅まで)」にも多く利用されている。
⇒③より、街なかでの「一時貸し駐車場」、駅周辺での「定期貸し駐車場」、それぞれ高い需要があると考えられる。
⇒東京都では「通勤(自宅から駅まで)」目的での二輪車駐車場の利用が地方都市圏に比べると少ない結果となっており、駅周辺の二輪車駐車場の不足が考えられる。

【二輪車ユーザーの意識】

④東京都、地方都市圏とも、二輪車ユーザーの 60%以上が二輪車駐車場の箇所数に「不満」を持っている。
⑤東京都では、二輪車駐車場の箇所数について、「とても不満」が 40.7%、地方都市圏では 34.4%となっており、東京都のほうがより不満度が高い。
⑥東京都、地方都市圏とも、二輪車駐車場が充実することで、二輪車ユーザーの約6割(東京都= 64.8%、地方都市圏= 58.6%)が積極的に二輪車を利用するようになる。日常の用事をこなすのが便利になり、趣味や遊びが充実すると考えている。

【二輪車駐車場が必要な場所】

⑦東京都で、二輪車駐車場が欲しい場所(複数可)を尋ねたところ、「目的地のそばの道路上」が 56.8%でトップ、次いで「趣味や遊びのスポット」が 54.3%、「自宅の最寄り駅」が 47.5%と続いた。
⑧地方都市圏で、二輪車駐車場が欲しい場所(複数可)を尋ねたところ、「自宅の最寄り駅」が 54.6%でトップ、次いで「目的地のそばの道路上」が 48.7%、「趣味や遊びのスポット」が 46.8%と続いた。
⑨二輪車駐車場が欲しい場所(1 つだけ)を尋ねたところ、「自宅の最寄り駅」(東京都= 21.0%、地方都市圏= 29.0%)が最も多かった。

【どんな二輪車駐車場が好まれるか】

⑩東京都、地方都市圏とも、二輪車専用の駐車場が支持されている。
⑪東京都では、便利な二輪車駐車場として、二輪車専用の「コインパーキング」が 67.3%で、最も多かった。次いで二輪車専用の「路上駐車場」が 58.6%だった。
⑫地方都市圏では、便利な二輪車駐車場として、二輪車専用の「路上駐車場」が 55.8%で、最も多かった。次いで二輪車専用の「コインパーキング」が 54.1%だった。
⑬東京都で、一時利用の駐車料金「1日 500円」を許容できるのは 59.3%、地方都市圏では 45.1%だった。
⑭東京都で、定期利用の駐車料金「1カ月 5,000円」を許容できるのは 51.8%、地方都市圏では 36.0%だった。
⑮東京都、地方都市圏とも、二輪車駐車場から目的地までの距離が「5分(400m)」を超えると利用されづらくなる。

二輪車駐車場の利用ニーズ〈二輪車ノンユーザー〉

【二輪車ノンユーザーの関心】

①東京都では、二輪車駐車場が充足することで、二輪車ノンユーザーの 44.9%が二輪車の利用を検討する(潜在ユーザーという)。
②地方都市圏では、二輪車駐車場が充足することで、二輪車ノンユーザーの 52.7%が二輪車の利用を検討する。
⇒地方都市圏の割合が東京都より高いのは、要因として、公共交通網の発達の違いなどが考えられる。

【二輪車ノンユーザー(潜在ユーザー)の意識】

③東京都、地方都市圏とも、潜在ユーザーの 70%以上が「趣味/遊び」で二輪車駐車場を利用したいと考えている。
④東京都、地方都市圏とも、潜在ユーザーの 40%以上が「通勤」で二輪車駐車場を利用したいと考えている。

【二輪車駐車場が必要な場所】

⑤東京都、地方都市圏とも、潜在ユーザーが欲しいと思う駐車場の場所で最も多かったのは、「自宅の最寄り駅」(東京都= 48.6%/地方都市圏= 46.2%)となっている。
⑥東京都、地方都市圏とも、欲しいと思う駐車場の場所に「自宅(またはその周辺)」を挙げた潜在ユーザーも少なくない(東京都= 42.9%、地方都市圏= 35.9%)。
⇒⑥より、外出先での駐車場のみならず、車庫(保管場所)としての二輪車駐車場の確保も課題であると考えられる。

その他詳細

→二輪車駐車場の利用ニーズに関する調査 報告書(PDFファイル 22.2MB)

情報提供元 [ JAMA – 一般社団法人日本自動車工業会 ]

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March 23, 2020 at 11:15AM
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