東京海上日動火災保険は17日から、自動車の事故状況の報告書を即日発行するサービスを始める。ドライブレコーダーの映像や位置情報をもとに人工知能（AI）が事故の経緯に関する書類を作る。警察への報告や示談交渉入りが円滑に進むことで、契約者がこれまでより早く保険金を受け取れるようになる。
ドライブレコーダーを貸与するサービスの契約者向けに、報告書を事故当日にメールなどで送付する。対象となるのは個人向けで約30万人。
AIがドラレコで撮影した事故前後の映像や位置情報をもとに、事故対象の自動車や信号、標識などを検出。過去の事故例から運転手の過失割合を推定し、地図や写真を添付して事故の経緯を説明する。その後、東京海上の担当者が契約者に経緯を聞き取り、正確な報告書を作る。
報告書は被害者が警察に事故の経緯を説明したり、事故の相手と示談交渉したりするときに使える。これまでは調査員を現地に派遣することなどで事故の経緯の把握まで1週間程度かかる場合もあった。
ドラレコ画像を活用した自動車事故の過失割合の推定はほかの損保大手も研究開発を進めているが、実際に取り入れるのは東京海上が初めてとなる。
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March 16, 2020 at 10:00PM
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自動車事故の報告書を即日発行、ドラレコとAI活用で 東京海上 - 日本経済新聞
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