ドゥカティは、2021年のMotoGPレギュラーライダーとして、ジャック・ミラーと契約したことを発表。ミラーはサテライトチームからファクトリーチームへと昇格する形となった。ミラーの契約には、契約をさらに1年延長するオプションも付けられている。
ミラーは、2014年にMoto3クラスのランキング2位となった翌年、”飛び級”でMotoGPに昇格。マルクVDSホンダから最高峰クラスデビューを飾った。ウエットコンディションでの速さには定評があり、2016年のオランダGPでは見事優勝を飾っている。
2018年にドゥカティのサテライトチームであるプラマックに移籍。2019年はシーズン5度の表彰台を獲得し、自己ベストのランキング8位と勢いに乗っていた。
ドゥカティは2021年のライダーとして、マーベリック・ビニャーレスやファビオ・クアルタラロ、ジョアン・ミルなどを候補に挙げていたものの、ビニャーレスとクアルタラロはヤマハと、ミルはスズキと契約を延長した。これにより、ミラーがドゥカティにとっての有力候補として残る形となったのだ。
「ドゥカティで僕のMotoGPキャリアを続けることができて光栄だ」
ミラーはそうコメントした。
「チーム上層部が僕に信頼を寄せてくれたこと、そしてこの素晴らしい機会を与えてくれたことに感謝したいと思う」
「シーズンの再開が待ちきれない。2021年に、ドゥカティのオフィシャルライダーになって、世界中でその責任を果たす準備はできている」
ドゥカティのCEOであるクラウディオ・ドメニカリは次のように付け加えた。
「我々は、ジャックが重要なポジションをめぐって毎レース全力で戦ってくれると確信している。そしてドゥカティチームの全面的なサポートにより、来年はさらに大きな一歩を踏み出すだろう」
3シーズン連続でランキング2位を獲得しているアンドレア・ドヴィツィオーゾとドゥカティの交渉は行き詰まっていると言われている。そして2021年のミラーのチームメイトが誰になるのかは今回発表されなかった。
新型コロナウイルスの影響による財政危機に備え、ドゥカティは高額な契約を結ぶことを避けたがっており、ドヴィツィオーゾとは金銭面で合意できていないようだ。
ミラーが昇格したことによりシートが空いたプラマックは、Moto2クラスに参戦しているエネア・バスティアニーニやホルヘ・マルティンの獲得を狙っている模様。しかし、チーム代表のフランチェスコ・グイドッティは、特に評価の高いマルティンを獲得できたら”奇跡”だとコメントしている。
現在ドヴィツィオーゾのチームメイトを務めているダニーロ・ペトルッチは、スーパーバイク世界選手権への転向が噂されている。しかしアンドレア・イアンノーネ(アプリリア)のドーピング違反による出場禁止が確定した場合、アプリリアへの移籍も考えられるようだ。
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May 27, 2020 at 05:33PM
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ジャック・ミラー、ドゥカティのファクトリーチーム昇格。チームメイトは発表なし - Motorsport.com 日本
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